自動車保険(共済)の相場はいくら?保険料算出の方法や目安をご紹介

自動車保険(共済)の相場はいくら?保険料算出の方法や目安をご紹介

自動車保険(共済)の保険料(掛金)の相場はいくらか、加入している自動車保険(共済)の保険料(掛金)が高すぎるのではないか気になっている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、保険料(掛金)の算出方法と保険料(掛金)の目安などについて紹介します。


本内容は、令和7年1月の制度等に基づき記載しています。
本記事に記載の内容・条件は保険会社によって異なる場合がございます。詳しくは各保険会社・各共済団体へお問い合わせください。


自動車保険の保険料はどう決まるのか

自動車保険(共済)の保険料(掛金)は、大きく「純保険料」と「付加保険料」の2つから成り立っています。

純保険料

純保険料とは、事故が起きたときに支払われる保険金の原資(資金源)となるもので、事故の発生頻度や損害額など、過去の大量のデータに基づいて算出されます。
契約者一人ひとりの純保険料は、保険会社が引き受けるリスク(危険)の度合いに比例して決まります。つまり、リスクの高い契約者の保険料(掛金)は高くなり、リスクの低い契約者の保険料(掛金)は安くなる仕組みです。

付加保険料

付加保険料とは、保険会社が事業を運営するための費用をまかなうものです。
付加保険料には主に、以下の3つが含まれます。


  • 保険会社が保険事業を運営するための費用(社費)
  • 保険の募集や保全をおこなう損害保険代理店に支払う手数料(代理店手数料)
  • 保険会社の利益(利潤)

純保険料はすべて保険金として支払ってしまうため、保険会社が保険を事業として継続していくには、純保険料とは別に付加保険料を契約者にお支払いいただく必要があるのです。
事業の運営にかかる費用は保険会社によって異なるため、その差が保険料(掛金)にも影響します。

保険料の算出に用いられる項目

保険料(掛金)のうち、純保険料は車を使用する人や車自体のリスクの大きさに応じて算出される仕組みになっています。そのため、純保険料を確認する際は、何のリスクがどの程度、実際の保険料(掛金)に反映されるのかを把握することが重要です。

保険料(掛金)を算出する際の評価基準となるのは、保険業法で定められている9項目のリスク(危険要因)です。どの項目を保険料(掛金)の算出に用いるかは、各保険会社の判断に任されています。ただし、それぞれの項目による保険料(掛金)の差は、統計や保険数理に基づいて定めなければなりません。

なお、9項目のリスクを見る際には、保険の対象となる人の区分を理解しておく必要があります。誰が契約や運転をしているかにより、保険料(掛金)が変わるためです。

自動車保険(共済)における「契約者」「記名被保険者」「運転者」は、それぞれ以下のように区別されます。


  • 契約者:自動車保険(共済)を契約した人
  • 記名被保険者:自動車保険(共済)の対象となる車を主に使用する人(保障を受けられる人)
  • 運転者:記名被保険者以外に対象車を運転する人

用語 説明
契約者 保険を契約して、保険料(掛金)を払う人 あなた(保険の契約をした人)
記名被保険者 保険の対象とする人 あなた(車を持ってる人)
運転者 実際に車を運転する人 家族(車を運転する人)
用語 説明
契約者 保険を契約して、保険料(掛金)を払う人 あなた(保険の契約をした人)
記名被保険者 保険の対象とする人 あなた(車を持ってる人)
運転者 実際に車を運転する人 家族(車を運転する人)

これらの区分を理解したうえで、保険料(掛金)の算出に用いられる項目をひとつずつ見ていきましょう。

年齢

交通事故のリスクは運転する方の年齢によって異なるため、運転者と記名被保険者の年齢範囲によって保険料(掛金)に差がつけられています。

事故率の高い10代から20代の保険料(掛金)が最も高く、事故率の低下する30代以降の保険料(掛金)は安く設定されます。また、高齢になると事故率が再び上がるため、保険料(掛金)も上がるのが一般的です。


なお、自動車保険の特約のなかには、運転する人の年齢を一定の年齢以上に限定することにより保険料(掛金)を安くする「運転者年齢条件特約」があります。以下に、特約によって保険料(掛金)が割引となる年齢区分を、表にまとめました。


【JA共済】特約で設定される年齢区分

年齢区分 条件
21歳以上 21歳以上が対象
26歳以上 26歳以上が対象
35歳以上 35歳以上が対象
特約なし 特約条件に基づく追加保障がない
年齢区分 条件
21歳以上 21歳以上が対象
26歳以上 26歳以上が対象
35歳以上 35歳以上が対象
特約なし 特約条件に基づく追加保障がない

年齢条件が高いほど保険料(掛金)は安くなります。ただし、設定された年齢未満の人が運転する場合、特約は適用されず保険料(掛金)は割引されません。

運転歴

契約者が過去に事故を起こしていると事故リスクが高いと見なされます。つまり、運転歴(事故歴)の違いが保険料(掛金)にも反映されます。

等級

自動車保険(共済)において、被保険者の運転歴(事故歴)は「ノンフリート等級」で評価されます。ノンフリート等級とは、事故率によって決められる、1等級から20等級までのランク分けのことです。等級によって保険料(掛金)の割引率・割増率が異なります。等級が高くなると、事故リスクが低くなるとみなされて割引率が高くなるため、保険料(掛金)が安くなります。

新規で自動車保険(共済)を契約する際の等級は、一般的に6等級です。(一定の条件を満たす2台目以降の契約の場合7等級からスタート)

契約後、1年間自動車保険(共済)を使う事故がないと、1年ごとに1等級ずつアップしていきます。

一方、事故で自動車保険(共済)を使うと、翌年度の等級が下がります。事故の種類による等級の下がり方の違いは以下のとおりです。


  • 人身傷害保険などの特約のみに該当する事故・・・等級は下がらない
  • 火災・盗難・台風などの事故・・・1等級下がる
  • その他の事故・・・3等級下がる

なお、事故を起こして等級が下がると、翌年度の保険料(掛金)に「事故有係数」が適用され、「無事故」より保険料(掛金)が高くなります。例えば、事故で保険金を受け取って3等級ダウンすると、事故有係数は翌年度から3年間適用されます。1等級ダウンする事故の場合の事故有係数適用期間は1年です。事故有係数適用期間は最長で6年間です。


また、事故の際に運転者に過失が認められなかった場合、等級が下がらずに保険金を受け取れる特約もあります。保険会社や各共済団体によって名称は異なりますが、一般的には「無過失事故特約」と呼ばれることが多いです。なお、JA共済では「無過失ノーカウント保障」という名称がついています。

ゴールド免許割引

記名被保険者の運転免許証の色がゴールド(優良運転者)であれば、事故リスクが低いと判断され、多くの個人自動車保険(共済)で保険料(掛金)が割引されます。

自動車の使用目的

自動車の使用目的(自家用・事業用)も、保険料(掛金)に差がつく事故リスクのひとつです。

自家用車の使用目的の区分は、一般的に「日常・レジャー使用」「通勤・通学使用」「業務使用」の3つで、この順に保険料(掛金)が高くなります。これは、日常・レジャー使用よりも通勤・通学使用のほうが、通勤・通学使用よりも業務使用のほうが自動車を使用する頻度は高くなり、事故リスクが高まるためです。

年間走行距離

年間走行距離が少ないほど事故リスクは低くなる傾向があるため、保険料(掛金)は安くなります。

自動車の種別(型式)

自動車の種別(型式)によっても事故リスクは大きく変わるため、保険(共済)の対象となる自動車の型式ごとに保険料(掛金)が異なります。

種別(型式)ごとの事故リスクのランク分けを「型式別料率クラス」といい、これが高いほど事故リスクが高いことを意味し、低いクラスより保険料(掛金)も高くなる仕組みです。

型式別料率クラスは、蓄積された事故データなどをもとに毎年見直され、保険料(掛金)が変更になる可能性があります。そのため、自分は事故を起こしていなくても、同じ型式の自動車で事故が多いとクラスが引き上げられ、保険料(掛金)が上がることがあります。

その他の項目

その他、保険料(掛金)の算出に用いられる項目は次の4つです。


  1. 地域(自動車を主に使用する地域)
  2. 自動車の安全装置の有無(衝突被害軽減ブレーキ(AEB)の装着の有無)
  3. 自動車の所有台数(契約台数9台以下と10台以上で保険料(掛金)算出方法が異なる)
  4. 性別

これらの項目を組み合わせてリスクを反映させることにより、保険料(掛金)が決められます。

自動車保険の保険料相場

自動車保険(共済)に加入する場合、保障内容はもちろんのこと、やはり気になるのは保険料(掛金)ではないでしょうか。保険料(掛金)の相場はいくらなのか、実際にシミュレーションして確認してみましょう。

今回は以下の条件でシミュレーションしています(記名被保険者の年齢(運転者の年齢範囲)と免許証の色、等級、車両保障の有無は条件を変え、複数のパターンで試算)。


試算条件(共通)
始期年月日 2025年2月1日
共済期間 12ヵ月
対象車両 車種・型式 トヨタ ヤリス(5ナンバー)MXPH14(ハッチバック)1500X(2024年01月発売)
初年度登録年月 2025年1月
記名被保険者の性別 男性
主に運転する都道府県 東京都
保障内容 対人賠償 無制限
対物賠償 無制限(対物超過修理費用保障付帯)
人身傷害保障 3,000万円(被共済者限定)
車両保障
※付帯時
共済金額200万円・免責5万円
その他特約 運転者家族限定特約
適用割引 新車割引、自動継続割引、車両保障セット割引(車両保障付帯時のみ)、運転者一定年齢限定保障特約
試算条件(共通)
始期年月日 2025年2月1日
共済期間 12ヵ月
対象車両 車種・型式 トヨタ ヤリス(5ナンバー)MXPH14(ハッチバック)1500X(2024年01月発売)
初年度登録年月 2025年1月
記名被保険者の性別 男性
主に運転する都道府県 東京都
保障内容 対人賠償 無制限
対物賠償 無制限(対物超過修理費用保障付帯)
人身傷害保障 3,000万円(被共済者限定)
車両保障
※付帯時
共済金額200万円・免責5万円
その他特約 運転者家族限定特約
適用割引 新車割引、自動継続割引、車両保障セット割引(車両保障付帯時のみ)、運転者一定年齢限定保障特約

30代の保険料

30代(35歳)の男性がこの自動車保険(共済)に加入する場合の年間保険料(掛金)を試算すると、下表のようになります。


①年間保険料(掛金)(年払い)<車両保険(共済)なし・35歳以上限定保障>


等級 記名被保険者の免許証の色 ブルーとゴールドの差額
ブルー ゴールド
6S等級(新規) 42,660円 37,490円 5,170円
12等級(事故無) 26,040円 22,960円 3,080円
20等級(事故無) 18,920円 16,730円 2,190円
等級 記名被保険者の免許証の色 ブルーとゴールド
の差額
ブルー ゴールド
6S等級(新規) 42,660円 37,490円 5,170円
12等級(事故無) 26,040円 22,960円 3,080円
20等級(事故無) 18,920円 16,730円 2,190円

②年間保険料(掛金)(年払い)<車両保険(共済)あり・35歳以上限定保障>


等級 記名被保険者の免許証の色 ブルーとゴールドの差額
ブルー ゴールド
6S等級(新規) 103,710円 90,910円 12,800円
12等級(事故無) 62,530円 54,890円 7,640円
20等級(事故無) 44,880円 39,450円 5,430円
等級 記名被保険者の免許証の色 ブルーとゴールド
の差額
ブルー ゴールド
6S等級(新規) 103,710円 90,910円 12,800円
12等級(事故無) 62,530円 54,890円 7,640円
20等級(事故無) 44,880円 39,450円 5,430円

共通条件に加え、車両保険(共済)なし、6S等級という条件で自動車保険(共済)に加入する場合、免許証の色がブルーの保険料(掛金)は42,660円、ゴールドなら37,490円で、その差は5,170円です。一方、20等級の場合、ブルーなら18,920円、ゴールドなら16,730円で、その差は2,190円となります。免許証の色がブルーでも等級が上がれば事故率が低下するため、等級が上がるにつれてブルーとゴールドの差も小さくなっていくことがわかります。

40代の保険料

40代(45歳)の男性がこの自動車保険(共済)に加入する場合の年間保険料(掛金)を試算すると、下表のようになります。


①年間保険料(掛金)(年払い)<車両保険(共済)なし・35歳以上限定保障>

等級 記名被保険者の免許証の色 ブルーとゴールドの差額
ブルー ゴールド
6S等級(新規) 42,530円 37,380円 5,150円
12等級(事故無) 25,970円 22,890円 3,080円
20等級(事故無) 18,860円 16,670円 2,190円
等級 記名被保険者の免許証の色 ブルーとゴールド
の差額
ブルー ゴールド
6S等級(新規) 42,530円 37,380円 5,150円
12等級(事故無) 25,970円 22,890円 3,080円
20等級(事故無) 18,860円 16,670円 2,190円

②年間保険料(掛金)(年払い)<車両保険(共済)あり・35歳以上限定保障>

等級 記名被保険者の免許証の色 ブルーとゴールドの差額
ブルー ゴールド
6S等級(新規) 103,580円 90,800円 12,780円
12等級(事故無) 62,460円 54,820円 7,640円
20等級(事故無) 44,820円 39,390円 5,430円
等級 記名被保険者の免許証の色 ブルーとゴールド
の差額
ブルー ゴールド
6S等級(新規) 103,580円 90,800円 12,780円
12等級(事故無) 62,460円 54,820円 7,640円
20等級(事故無) 44,820円 39,390円 5,430円

共通条件に加え、車両保険(共済)なし、免許証の色がブルー、6S等級という条件でこの自動車保険(共済)に加入する場合の保険料(掛金)は42,530円です。

同じ条件の30代(35歳)の保険料(掛金)(42,660円)との差は130円で、ほぼ横ばいです。免許証の色と等級が同じであれば、30代から40代にかけて保険料(掛金)はほとんど変わらないことがわかります。

保険(共済)への加入を検討する際に、細かい条件や金額の違いに気を取られてしまう方は少なくありません。しかし、保険(共済)の本来の目的は、リスクに備えることです。車両保険(共済)では事故による破損だけでなく、盗難や自然災害による被害も保障対象となるため、万が一に備えたい方におすすめな選択肢です。充実した内容でリスクに備えたい場合は、車両保険ありの自動車保険(共済)を検討してみましょう。

なお、具体的な試算条件が定まっていれば、保険料(掛金)の目安は簡単にシミュレーションできます。ぜひ、ご自身の条件でこちらから試算されてみてはいかがでしょうか。


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一括払い(年払い)のほうが支払総額は安くなる

保険期間1年の自動車保険(共済)の保険料(掛金)の払込方法には、契約時に保険料(掛金)全額を払い込む「一括払い(一時払い・年払い)」と毎月分割して支払う「月払い」があります。


一括払い(一時払い・年払い)の支払総額と、月払いで1年間支払う場合の総額と比較すると、一括払いのほうが安くなるのが一般的です。


月払いは契約時の負担を抑えられる点がメリットですが、一部の契約を除き、支払総額は一括払いよりも高くなります。これは、分割手数料が余計にかかることなどが理由です。


払込方法を選ぶ際は、毎回の支払金額と支払総額を検討して、自分に合った払込方法を選びましょう。

まとめ

自動車事故はいくら自分が気をつけていても100%防ぐことはできません。自動車を運転するのであれば自動車保険(共済)に加入し、少なくともお金の問題で困らないように備えておくと安心です。


自動車保険(共済)に加入する場合、保険料(掛金)の安さは重要ですが、保障が不足していては意味がありません。まずはいざというときに必要な保障を検討し、そのうえで複数の保険会社を比較したり、契約条件の内容を工夫したりして、保険料(掛金)を抑える方法を考えるのが正しい順番です。


今回ご紹介した保険料(掛金)の決まり方や相場は、保険会社を比較したり契約の内容を決めたりする際に役立ちます。ぜひ保険(共済)への加入を検討する際の参考にしてください。


参考:
日本損害保険協会
https://soudanguide.sonpo.or.jp/
JA共済クルマスター自動車共済
https://shiryo.ja-kyosai.or.jp/car/lp01.html

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