個人賠償責任保険はクレジットカードでも加入可能!メリットや注意点を解説
“家と車”に関するねだんのこと
2024.12.23
普段の生活で「他人にケガをさせてしまった」「お店の物を壊してしまった」など、思いもかけないトラブルが起きたとき、頼れるのが個人賠償責任保険です。しかし、詳しい補償内容や必要な保険料がよくわからず、加入するべきか迷っている方も多いでしょう。
今回は、クレジットカードで個人賠償責任保険に入るメリットや注意点について解説します。万が一のときに困らないよう、ぜひ最後までご覧ください。
本内容は、令和6年10月の制度等に基づき、記載しています。 本記事に記載の内容・条件は保険会社によって異なる場合がございます。詳しくは保険・共済各社・各団体へお問合せください。
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個人賠償責任保険とは
個人賠償責任保険とは、個人やその家族が普段の生活でトラブルを起こし、損害賠償責任を負ってしまった際の損害を補償する保険です。
例えば、次のような場合は個人賠償責任保険の補償対象となります。
- 他人に自転車でぶつかりケガを負わせた
- ペットが他人にケガを負わせた
- 買い物中に高価な商品を破損させた
- 子どもが他人の家の窓ガラスを割った
- 水漏れで階下の部屋が浸水した
対象は他人の身体や物のみで、名誉毀損など形のないものは補償されません。また仕事中の事故や、わざと事故を起こした場合も対象外です。
補償の範囲は、「生計をともにする同居の親族および別居の未婚の子ども」です。つまり、家族の一人が加入すれば、条件を満たす他の家族も補償対象となります。
日常生活での事故は誰にでも起こり得ます。万が一に備えて、個人賠償責任保険に入っておくと安心です。
個人賠償責任保険はクレジットカードでも加入可能
申し込むクレジットカードにもよりますが、多くの場合個人賠償責任保険を付帯することができます。
個人賠償責任保険は「保険」と名前がついているものの、火災保険・自動車保険・自転車保険などの特約で付けるのが一般的です。なかでもクレジットカードなら、現在持っているカード会社に申し込むだけで簡単に加入できます。
ただし、補償内容や保険料はカード会社によって異なるため、利用したいクレジットカードの詳しいサービス内容を確認してみましょう。
なお、カードを持っているだけで自動的に付帯されるわけではないため注意してください。多くのカードでは、個人賠償責任保険の利用には追加の申し込み手続きが必要です。
クレジットカードで個人賠償責任保険に加入するメリット
個人賠償責任保険は、火災保険や自動車保険の特約でも加入可能です。しかし、クレジットカードで加入するメリットもあります。それは以下の3つです。
- 保険料が手頃である
- 自分に必要な補償を選べる
- 申し込みがオンラインで完結する
保険料が手頃である
クレジットカードの個人賠償責任保険は月々200〜300円程度と、続けやすい手頃な保険料が魅力で年間にしても2,400〜3,600円程です。日常の備えとして、一旦特約をつけておくということもよいでしょう。
自分に必要な補償を選べる
カード会社によっては複数のプランやコースがあるため、自分に必要な補償が選べることもメリットです。
例えば、以下のような保険プランが設計できます。
基本補償プラン (月額200円程度) |
追加補償プラン (月額100~300円程度) |
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基本補償プラン (月額200円程度) |
追加補償プラン (月額100~300円程度) |
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月々の保険料を抑えながら、充実した補償を受けたい方にはクレジットカードの個人賠償責任保険がおすすめです。
申し込みがオンラインで完結する
クレジットカードの個人賠償責任保険は、オンラインで申し込みが完結できるのもメリットです。すでに対象となるクレジットカードを保有している場合は、カード会社のWebサイトやアプリから簡単に手続きができます。
保険手続きは通常、本人確認や申込書類の提出などが煩雑となる場合が多いです。しかし、クレジットカードなら作成時に本人確認が済んでいるため、プランやコースを選んで申し込むだけで完了します。
オンラインなら24時間いつでも手続きが可能なため、補償開始までの時間を大幅に短縮できるのも魅力の一つでしょう。
加入する際の注意点
クレジットカードの個人賠償責任保険は手頃な保険料で加入できますが、補償内容をよく確認することが大切です。加入前に知っておきたい注意点は4つあります。
- 補償内容は十分か
- 他の保険と補償内容が重複していないか
- 示談交渉サービスが付いているか
- クレジットカードを解約すると保険も解約される
補償内容は十分か
まずは、個人賠償責任保険の補償内容が十分かどうか確認しましょう。
それぞれのカード会社やコース、プランによって補償内容や範囲、保険料は異なります。自分や家族のライフスタイルに合っている補償なのかを、しっかりと確認することが大切です。
すでに火災保険や自動車保険に入っている場合、クレジットカードに付帯する場合と比較検討をしてみるのもよいでしょう。
他の保険と補償内容が重複していないか
すでに加入している他の保険と、補償内容が重複していないか確認しましょう。
例えば、すでに火災保険の特約で個人賠償責任保険に加入している場合、新たにクレジットカードの付帯保険で同じような補償に加入しても、重複して損害額以上の保険金を受け取れるわけではありません。
必要以上の保険料を払うことがないよう、他の保険で自動付帯になっていたり、家族の誰かが加入済みだったりしないか、加入前に契約内容を確認しておきましょう。
示談交渉サービスが付いているか
個人賠償責任保険の加入前に、示談交渉サービスの有無を確認することも大切です。
示談交渉とは、事故の被害者と加害者が、賠償金額や過失範囲について話し合いを持ち、合意を目指すことです。
万が一、他人にケガをさせてしまったり、物を壊してしまったりした場合、交渉は避けられません。 相手との交渉は、時間と労力だけでなく、精神的な負担も大きいものです。
個人賠償責任保険の示談交渉サービスを利用すれば、専門家が代わりに交渉してくれるので、トラブルを最小限に抑えられます。
しかし、示談交渉サービスはすべてのカード会社で利用できるとは限りません。 加入前に、示談交渉サービスの内容や利用条件を確認しましょう。
クレジットカードを解約すると保険も解約される
個人賠償責任保険に加入しているクレジットカードを解約した場合、自動的に保険も解約される点に注意が必要です。クレジットカードの個人賠償責任保険の場合、保険料はクレジットカードの利用料金と一緒に支払うため、つい見落としがちです。
別のカードで新たに加入したり、別の保険で特約を付けたりしない限り、カード解約後に補償は受けられません。
新しいクレジットカードに切り替える場合は、無補償期間ができないよう注意しながら手続きをしましょう。
個人賠償責任保険のみだと補償が十分でない可能性がある
個人賠償責任保険はいざというときに頼れる存在ですが、これだけでは補償範囲が十分でない可能性があります。
クレジットカード付帯の個人賠償責任保険の場合、最大補償金額が1億円となっている場合がほとんどです。つまり、もし損害賠償額が1億円を超えた場合、残りは自己負担となってしまうのです。
例えば、自転車は自動車に比べて保険に加入していないケースが多いため、事故が起きた際の負担が大きくなります。過去には9,000万円以上の損害賠償が命じられた例も何件かあります。
個人賠償責任保険に別の特約や補償の追加や、より補償範囲が大きい保険に加入することも検討する必要があるでしょう。
保障内容が充実したJA共済の自動車共済
JA共済の自動車共済「クルマスター」は、日常生活賠償責任特約が付けられる共済です。支払限度額は2億円と、一般的にクレジットカードに付帯した場合よりも手厚い保障が受けられます。
さらに、示談交渉サービスが付いているので、いざというときは相手との交渉を任せられます。他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりといった、普段の生活におけるリスクをカバーできます。
詳しくは、お近くのJAにご相談いただくか、または、下記の「クルマスター」のバナーからご確認ください。
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