学費が払えないと思ったら。
覚えておきたい4つの対応策

“子育て”に関するねだんのこと

2021.02.01

子どもが進学する上で必要になる学費。コツコツ順調に貯めていけると良いですが、想定外の事情で学費が払えなくなってしまうこともあるかもしれません。


事実、新型コロナウイルスの影響で、学費が払えなくなってしまったご家庭が増えています。勤務先の営業自粛や倒産など、さまざまな事情で親の収入が減り、その結果子どもの学費が捻出できなくなっているのです。もし学費が払えなくなったら、退学しか道はないのでしょうか。学費が足りなくなったときに覚えておきたい対策について解説します。

学費が払えないときの4つの対応策

万が一学費が払えなくなってしまったら。退学を選ぶ前にできる対応策があります。


1. 学費の延納・分納・減額を相談する
通っている学校に対し、学費の延納や分納、減額の相談を行う方法です。それぞれの違いは下記の通り。


延納……学費を納める期日を延期してもらう措置です。延期できる日数は学校により異なり、1カ月〜半年程度となっています。また、延納する場合は決められた期日までに延納する旨を伝えなければならなかったり、延納金が発生したりする学校もあります。


分納……何度かに分けて学費を分割払いすることを指します。こちらも延納する場合と同様、決められた期日までに分納する旨を伝えなければならず、何度に分けて分納できるかは学校によって異なります。


減額……学費を払えないご家庭を対象に、学費の減額を行う措置です。減額ではなく学費免除の制度を用意している学校もあります。


いずれも学校によって制度が異なるため、通学・進学先のホームページなどで確認するか、もしくは学生課に問い合わせると確実です。


2. 奨学金制度を活用する
奨学金制度とは、経済的な理由から進学・修学ができない学生に対して学資金を支給する制度です。さまざまな団体が奨学金制度を設け、学生への支援を行なっています。


・独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度
最も利用者が多い奨学金制度で、卒業後に返済する必要があり、成績により利子の有無が決まる「貸与型」と、返済の必要のない「給付型」があります。


「貸与型」が学生に課す事実上の借金であり、卒業後の負担について社会問題になっていた背景から、2020年4月より「給付型」の対象者が拡大。学ぶ意欲があれば成績に関わらず利用可能とし、卒業後の返済や利子の発生もないという充実した支援内容となりました。


また、新型コロナウイルスの蔓延により新設された「学生支援緊急給付金」もあります。主に、家庭から自立していたもののコロナ禍でアルバイト収入が減少し、学びの継続が困難になっている学生が受けられる給付型の奨学金制度です。


・自治体の奨学金制度
住んでいる市区町村が用意している奨学金制度です。「貸与型」か「給付型」か、金額やその他条件は自治体によって異なります。


・学校独自の奨学金制度
進学先、通学中の学校が独自に設けている奨学金制度で、学校によっては入学金や学費を免除する制度もあります。


・新聞奨学金制度
各大手新聞社が設けている奨学金制度で、住み込みで新聞配達を行うことなどを条件に、学費の肩代わりを行うというものです。


この他に、卒業後に自衛隊で勤務することを条件とする自衛隊貸費学生制度や、民間企業・団体などの奨学金制度もあります。


3. 教育ローンを活用する
教育資金をローンとして借り入れることを指します。学生本人が返済義務を負う奨学金と異なり、教育ローンは借り入れを行なった保護者に返済義務が生じます。

国(日本政策金融公庫)と民間(銀行など)それぞれが用意する教育ローンがありますが、奨学金と比較し金利が高く、借りた翌月から返済を行う必要があります。


4. 休学する
学校を一時的に休学するという方法です。学費が貯まった段階で復学することで、奨学金やローンの返済義務を負わなくて済むというメリットがある一方、学校によっては休学中も在籍費や最低限の学費がかかるところも。休学できる期間は学校により異なりますが、2年程度としているところが多いようです。

将来学費が払えなくなることを避けるためにできること

給付型の奨学金が充実してきているとはいえ、収入面などで条件に当てはまらない場合も。また、返済義務や利子が生じる貸与型奨学金やローンは、できることなら避けたいですよね。


将来学費を払えない事態に陥らないために、教育資金を貯金しておくことや、学資保険(共済)への加入を行うことが有効です。特に学資保険(共済)であれば最もお金がかかる大学進学時のタイミングで満期になり、保険(共済)金を受け取れます。保険(共済)によっては、小中高の進学時にお祝い金を受け取れるものもあります。


子どもの夢や学びたい意欲を支えるためにも、ぜひ保険(共済)を検討してみてはいかがでしょうか。


参考:
文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/mext_00686.html

文部科学省 国立大学と私立大学の授業料等の推移
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/1412031_00001.htm

自衛隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/02.html

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)
https://www.jasso.go.jp/index.html

この記事をシェアする

↑