医療保険の選び方は?基本的なポイントや年代別の選び方を解説

医療保険の選び方は?基本的なポイントや年代別の選び方を解説

医療保険(共済)の加入を検討しているけれど何を基準に選んだらよいか迷っている方もいるかも知れません。医療保険(共済)は大きく分けて、まとまったお金を一時金で受け取るタイプと、入院1日あたり5,000円など入院給付金を受け取るタイプがあります。その他にも、どれくらいの期間加入するのか、何歳くらいから医療保険(共済)は本当に必要になるのかなど、医療保険(共済)の加入にあたって迷うことはたくさんあるのではないでしょうか。

ここでは、医療保険(共済)の選び方について、基本的なポイントを解説していきます。医療保険(共済)に加入を検討している方、何を基準に選べばよいのかわからない方に役に立つ内容です。

本内容は、令和4年5月の制度等にもとづき、記載しています。

この記事を読むと分かること

  • 医療保険の選び方のポイント
  • 医療保険の年代別の選び方
  • 医療保険の特約について

医療保険とは

医療保険(共済)とは、病気やけがで手術や入院をしたときの医療費を保障する保険です。日本には公的医療保険(共済)制度があり、一般的に医療費は3割負担で済みます。しかし、3割負担で済んだとしても医療費の自己負担がなくなるわけではありません。医療費の自己負担があっても、医療保険(共済)に加入していれば、自己負担分を抑えることができます。
医療保険(共済)についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

関連:医療保険(共済)とは?昨今の医療保険制度や将来のために知っておきたい基礎知識を解説!

医療保険の選び方のポイント

自分にあった医療保険(共済)を選ぶために、選び方のポイントについてそれぞれ詳しく解説します。

一時金

病気やけがで入院したときに、まとまったお金が一時金で支払われる給付金です。医療保険(共済)は、手術をうけたときの手術給付金と入院日数に応じた入院給付金が支払われるタイプが一般的です。しかし、給付金が一時金で支払われれば、入院前後の通院費や在宅医療などの費用もまかなえます。


なお一時金は、支払われる一時金の金額を高く設定するほど、保険料も高くなる傾向があります。

入院給付金日額

病気やけがで入院したときの入院費用に対して支払われる給付金です。入院1日あたり5,000円、10,000円といったように決まった金額が支払われます。仮に入院給付金日額1日あたり5,000円という医療保険(共済)に加入をしていた場合、10日間入院すると50,000円の入院給付金が支払われます。


また、入院給付金日額を高くする設定ほど、保険料も高くなります。

保障期間

保障期間とは、医療保険(共済)の保障が継続する期間のことです。保障期間が10年や、20年のように決まっているものを定期タイプ。一生涯保障が継続するものを終身タイプといいます。


また、医療保険(共済)の保険料は定期タイプの保険のほうが、終身タイプより割安な傾向があります。

ただし定期保険は満期をむかえると、そのときの年齢の保険料で更新が必要です。定期保険の更新や掛け換えを継続していくと保険料が上昇し続け、保険料を支払い続けた結果、保険料の総額では終身保険を上回ってしまうこともあるので注意が必要です。

入院限度日数

1入院あたり、入院給付金日額が支払われる上限日数のことを入院限度日数といいます。

入院限度日数60日型の医療保険(共済)であれば、1入院で入院給付金日額が支払われる期間は最長60日です。入院限度日数を長く設定するほど、保険料は高くなる傾向があります。

手術給付金

病気やけがで手術を受けたときに、手術の内容に応じて支払われる給付金を手術給付金といいます。どのような手術がいくら支払われるかという基準は保険会社によって異なります。入院給付金日額を支払うタイプの場合、入院給付金日額に対する倍率で支払われる手術給付金額が決まることが一般的です。

例えば、入院給付金日額10,000円に医療保険(共済)に加入していて、手術給付金倍率20倍の手術を受けた場合は、10,000円×20倍=20万円の手術給付金が支払われます。

保険料払込期間

医療保険(共済)の保険料の支払いが必要な期間のことを保険料払込期間といいます。保障期間と保険料払込期間が同じになることが一般的ですが、終身保険のように保障は終身としながら、保険料払込期間は保障期間とは別で定められる場合があります。

例えば、終身の医療保険(共済)に加入をしているけれど、定年退職後も医療保険(共済)の保険料を負担することは避けたいという方などの場合、保障は一生涯でも保険料払込期間は60歳や、65歳のように設定することができます。

医療保険の選び方は年代別で変わる?

年齢が高くなると病気やけがで入院する機会が多くなる傾向があるため、年代によって医療保険(共済)で重視するべきポイントが変わる可能性があります。

20代の選び方

若いうちはまだ病気のリスクが少ない傾向があります。また、収入も低い可能性があるため、緊急性を感じていない方は必要最低限の医療保険(共済)を検討するとよいでしょう。

30代の選び方

30代は20代よりも病気のリスクが高くなる傾向があります。収入も増加している可能性があるので保障を手厚くできますが、結婚をして住宅ローンや教育費など支出が増加しがちな年代なので、過度に家計を圧迫しない医療保険(共済)を選ぶことが重要です。

40代の選び方

病気による入院や手術のリスクが高まるうえ、住宅ローンや教育費の支出も多い年代です。収入が見込める年代でもあるので、保障内容の手厚い医療保険(共済)を準備して、医療費の自己負担を抑えることを心がけるとよいでしょう。

50代の選び方

50代はこれまでよりさらに手厚い医療保険(共済)を準備することはもちろんですが、がんや3大疾病のリスクも高まるため、これまで加入してきた医療保険(共済)に特約を上乗せする、また必要であれば見直しも検討するとよいでしょう。

日帰り入院からまとまった一時金が受け取れる充実の医療保障

ご加入いただける年齢:0歳〜75歳

医療保険の特約について検討する

医療保険(共済)は、一時金や入院給付金日額、手術給付金が主な保障内容ですが、特約を付加することで特定のけがや病気に限定して手厚い保障を用意することができます。

がんに関する特約

がんで入院や手術を受けた場合に、がん給付金が支払われる特約です。

例えば、入院給付金日額5,000円の医療保険(共済)に加入。がんで入院するとさらに5,000円入院給付金を上乗せする特約を医療保険(共済)に付加しておけば、実際にがんで入院した場合、1日あたり10,000円の入院給付金が支払われます。

その他、がんと診断された場合に支払われる「がん診断一時金特約」や、放射線治療の費用を保障する「がん放射線治療特約」、抗がん剤治療費用を保障する「抗がん剤治療特約」などもあります。

先進医療特約

先進医療特約を付加すると、厚生労働省が定めた先進的な医療技術である先進医療の技術料のうち自己負担をした金額が支払われます。先進医療は健康保険の対象ではないので、技術料が高額になる可能性があります。

先進医療特約を付加しておけば、高額な先進医療をあきらめる必要がなくなり、治療の選択肢が広がるでしょう。

女性疾病に関する特約

女性特有の疾病で入院をした場合に、入院給付金を上乗せする特約です。

入院給付金日額5,000円の医療保険(共済)に、女性疾病特約として5,000円付加しておくと、女性特有の病気で入院した場合に1日あたり10,000円の入院給付金が支払われます。

通院に関する特約

入院、あるいは手術を伴った病気やけがで通院をした場合に、給付金が支払われる特約です。入院給付金日額のように1日につき定額で支払われます。

3大疾病特約

3大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)を原因とする病気で入院、手術を受けた場合に保障が上乗せされる特約です。

3大疾病と診断されると一時金が支払われる「3大疾病一時金特約」や、3大疾病と診断されると、それ以降の保険料が免除となる「3大疾病払込免除特約」などがあります。

一定期間支払事由が発生しなかった場合の特約(特則)

保険期間中に、一定期間支払事由が発生しなかった場合、祝金が受け取れる特約もあります。

最適の医療保険を選んで病気やけがの治療に備えよう

ひとことで医療保険(共済)といっても、病気やけがになると一時金で支払われるものや、手術代や入院費用を保障するもの、その他、特定のけがや病気に限定して保障を手厚くできる特約などさまざまなので、何を選んだらよいか迷ってしまいがちです。

今回紹介した医療保険(共済)の選び方のポイント、自分の年代、医療保険(共済)の特約の内容の3つを理解すると、自分に最適な医療保険(共済)を見つけやすくなります。
自分にぴったりの医療保険(共済)を選んで、病気やけがのリスクに備えておきましょう。


参考:
公益財団法人 生命保険文化センター
https://www.jili.or.jp/

日帰り入院からまとまった一時金が受け取れる充実の医療保障

ご加入いただける年齢:0歳〜75歳

この記事をシェアする
↑

CLOSE