学資の備えだけじゃない!? 子どもが入っていてよかった保険・共済まとめ

「我が子に保険・共済は必要か」「養育費はどうやって準備したらよいか」と悩んだとき、お子さんがいらっしゃる立場の方が真っ先に思い浮かべるのは「学資・共済」ではないでしょうか。でも、実は学資保険・共済と一口に言っても、その内容はさまざま。そして、世の中には学資保険・共済以外にも、お子さんの健やかな成長をサポートする保険や共済がたくさんあるのです。今回は、「学資保険」をはじめとする、入っておくと安心な保障と、その内容をまとめてご紹介します。しっかり比較検討して、賢い保障選びを!

学資保険・共済

お子さん向けの保障としてもっとも知られているのが「学資保険・共済」です。これは、お子さんの教育費などへの金銭的な補助を目的として、一定期間のあいだ、契約した保険料を積み立てることで、満期になったときに、まとまったお金を受け取ることができる保障です。お子さんに万が一のことがあった場合にも、病気やケガの治療のための給付金や死亡保険金を受け取ることができるタイプもあります。


また、基本的に、契約者が死亡した場合には、それ以降の保険料が免除されます。つまり、学資保険・共済は教育費のための積み立てとしてのみではなく、契約者や被保険者に万が一のことがあった場合の保障としても活用でき、それを重視する方もいます。なお、保障内容が充実しているタイプの学資保険には、実際に支払った保険料(共済掛金)よりも受け取る保険金(共済金)が少なくなるものもあるので、教育資金の積み立て目的で選ぶなら、戻り率(給付率)の高い学資保険・共済をおすすめします。


「積み立て目的で学資保険・共済を利用していたので、子どもの大学進学を前に満期金が戻ってきて助かった」という契約者は少なくありません。お子さんからも「契約期間中に父が亡くなり、経済的に苦しくなったときに、以降の保険料(共済掛金)の払い込みが不要になり、生活を維持できた」といった声もうかがいます。

お子さま・お孫さまの教育資金の備えと万一の保障

ご加入いただける年齢:0歳〜12歳

医療保険・共済

大人と同様に、お子さんが病気やケガで入院・手術が必要となった場合に備える保険です。お子さんが小さいうちは地方自治体から助成金が出る場合が多いため、お子さんの医療保険・共済は一定の年齢になるまで加入しない方も多くいます。それなのに、なぜ子どもにも医療保険・共済が必要なのか。それは、お子さんが入院した際には治療費以外にもさまざまな費用がかかるからです。


例えば「入院中の食事代」、「差額ベッド代(個室への入院時にかかる)」、「選定療養費(200床以上の医療機関へかかる場合の紹介状なしの初診料等)」などは助成金の対象外なので、実費負担となります。それだけでなく、お子さんの入院に伴って保護者が仕事を休むことになった場合、収入が減ってしまうことも懸念されます。


実際に医療保険・共済に加入した方のなかには「子どもが県外の大きな病院に入院することになり、自宅から通えないので泊まり込みで付き添った。付き添い用のベッド代などは治療費に含まれず、助成金の対象にはならなかったが、医療保険・共済に加入していたのでまかなえた」といった声や「医療保険・共済に加入していたので、子どもの入院中に保険金(共済金)請求を行うことができた。助成金よりも早く振り込まれたので役立った」という人も少なくありません。


自営業の方や、家計に占める配偶者のパート・アルバイトの収入が大きい場合等は、お子さんの医療保険・共済の加入をおすすめします。

日帰り入院からまとまった一時金が受け取れる充実の医療保障

ご加入いただける年齢:0歳〜75歳

傷害保険・共済

傷害保険・共済とは、万が一のケガによる入院、通院、手術、後遺症、死亡などに保険金(共済金)が支払われるもの。お子さんが1人で外出する年齢になると、加入を検討される方が増えます。日常生活で起こり得る事故などはほぼ対象となりますが、最近では保障の範囲を細分化することで、保険料(共済掛金)を抑えるタイプが多くあります。


就学中のお子さんには、通学中の事故などに備えるタイプの傷害保険・共済が主流です。入院に至らない程度のケガの場合でも、通院に対して給付金が出るのは傷害保険・共済の特徴。また、特約として賠償責任保障が付属していることも多いのですが、その内容は次項でご説明します。

突然の災害による死亡・ケガに備えられる充実のプラン

ご加入いただける年齢:プランによって異なります

(個人)賠償責任保険・共済

傷害保険・共済に特約として付属している場合が多いため、単体としての存在感は薄いですが、実は「入っていてよかった」というケースが多いのが賠償責任保障。その特徴は、補償範囲の広さにあります。たとえば、「子どもがお店の売り物を壊してしまった」「子どもが自転車で衝突事故を起こし、歩行者にケガをさせてしまった」など、身近なトラブルでも補償してくれるので、安心です。また、自転車と歩行者との衝突事故をめぐる損害賠償訴訟では、高額な賠償金の支払い命令が下されるケースも増えており、それに伴って賠償責任保険の一種である「自転車保険」への加入者数も増加傾向にあります。


実際に子どもが歩行中のご老人にぶつかり、ケガをさせてしまったことがあるという加入者の方は、「賠償責任保険に加入していたおかげで治療費や賠償金などの交渉から支払いまで、滞りなく行えた」と話しています。



以上、お子さんが入っておくと安心な保障をご紹介しました。繰り返しになりますが、「学資保険・共済」の中にはこれらの保障内容を同時にカバーできるものもあります。大切なお子さまの教育資金をサポートしたり、まさかのアクシデントがあったとき、金銭的な負担を軽くしてくれるのが保険や共済です。保障内容や金額など、必要に応じて加入する保険・共済はしっかりと選びましょう。

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