子どもの「歯」のケアと、気になるお金の話。治療や矯正の費用は…?
“子育て”に関するねだんのこと
2026.11.02
子どもの歯の生えかわりは、成長を実感する大切な節目のひとつ。はじめて生えた小さな歯を見たときの喜びは、いつまでも記憶に残るものです。そんな子どもの成長に応じた歯のケアは、大人になってからの健康づくりの土台になります。
また、歯並びやかみ合わせは、見た目だけではなく、発音や食べる機能にも関係します。子どものむし歯などの治療には公的医療保険が適用されるほか、自治体による医療費助成制度もあります。一方で、歯並びやかみ合わせ、あごのバランスを整えるための歯列矯正は原則として自由診療です。毎日のケアに加えて、もしもの時の費用についても知り、将来につながる歯の健康を考えてみましょう。
乳歯から永久歯へ。生えかわりは大事な成長のステップ!
子どもの歯の生えかわりは、成長の大きな目印です。個人差はありますが、一般的な目安として、乳歯は2歳半~3歳頃までにすべて生えそろいます。その後、5歳半頃から少しずつ乳歯が抜けはじめ、永久歯へと生えかわり、12歳頃までに生えそろいます。ただし、生えかわる時期やスピードには個人差があり、1年以上のずれもめずらしくありません。
乳歯は柔らかく汚れがつきやすいため、むし歯になりやすい特徴があります。また、生えてから2~3年ほどは歯質が未熟でむし歯になりやすい時期です。歯の状態をこまめに確認し、成長に合ったケアを心がけましょう。
歯みがきのポイントは年齢で変わる!
令和6年の歯科疾患実態調査によると、1~14歳で乳歯にむし歯経験のある者の割合は15.7%、5~14歳で乳歯または永久歯にむし歯経験のある者の割合は28.6%です。
乳歯は、永久歯に比べて、酸に弱く、またエナメル質がうすく、やわらかいという特徴があります。このため、むし歯になると進行がはやく、5~6ヵ月で神経まで達することがあります。また、生えかわったばかりの永久歯も未成熟で、乳歯と永久歯が混在する時期は歯並びも複雑です。子どもの年齢や歯の状態に合わせて、みがき方を工夫していきましょう。
●0~3歳頃:乳歯が生え始め、20本がほぼ生えそろう
下の前歯が顔をのぞかせる生後6ヵ月頃から、ガーゼや綿棒などでやさしく拭いてあげましょう。1~2歳頃は歯ブラシに慣れ、歯をみがく習慣を身につける時期です。子どもが自分でみがいた後は、大人が仕上げみがきをしましょう。3歳頃になると、上下の乳歯が生えそろいます。歯ブラシは子ども用と仕上げみがき用にわけて、奥歯や歯の間などにみがき残しのないように気をつけましょう。
●5歳半~6歳頃:永久歯への生えかわりがスタート
5歳半頃から乳歯がぐらぐらし始めて、永久歯への生えかわりがはじまります。また、乳歯の生えかわりとは別に、「6歳臼歯」と呼ばれる噛む力の強い大きな歯が、一番奥の乳歯の後ろに生えてきます。生えはじめは他の歯よりも背が低く、歯ブラシが届きにくいため汚れが残りやすくなります。しっかり奥までみがく習慣をつけましょう。
●7~12歳頃:永久歯に生えかわる
乳歯から永久歯へと生えかわりが進む時期です。乳歯と永久歯では歯の大きさが異なるため歯の高さに凸凹ができ、歯ブラシが届きにくい場所も増えます。永久歯は生涯にわたって使う「大人の歯」です。親子で大切にケアしていきましょう。
気になる、子どもの歯にまつわるお金の話
子どものむし歯などの治療は大人と同様に保険が使えるもの(保険診療)と自己負担(自由診療)に分けられます。一般的なむし歯や歯肉炎などの治療には、公的医療保険が適用されます。歯石除去やクリーニングなども、治療や継続的な管理の一環としておこなわれる場合には、保険診療となることがあります。また、すべての都道府県および市区町村で子どもの医療費に対して助成を実施しています。助成の内容は自治体で異なりますので、お住まいの自治体の制度を確認しましょう。
たとえしっかり歯をみがいても、むし歯のなりやすさや歯並びには個人差があります。歯並びやかみ合わせが気になる場合、自由診療で歯列矯正を検討することもあるでしょう。費用は治療方法等によって異なりますが、一般的な目安として乳歯列期(乳歯のみの時期)は3~20万、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)は15~60万と幅があります。
子どもの歯やあごは成長過程にあるため、歯並びやかみ合わせが気になったら、早めに歯科医師へ相談して適切な治療時期を確認することが大切です。検査・診断料や通院ごとの調整料などが別途かかる場合もあります。治療開始前に総額や料金体系を確認しておきましょう。
まとめ
永久歯が生え始める時期は、これから一生使う歯を守るための大切な時期です。健康な歯を保つことは、自信をもって笑うことや、食事をおいしく楽しむことにもつながります。子どものうちから口への関心とケア習慣を定着させ、歯と全身の健康につなげましょう。
参考・出典元:
公益財団法人ライオン歯科衛生研究所「【小児歯科医監修】乳歯から永久歯へ生えかわる時に注意しておきたい5つのポイント」
https://www.lion-dent-health.or.jp/mama-anone/baby-teeth/article/teeth-grow-19/
「ライフステージ別にみたむし歯の特徴」(厚生労働省健康づくりサポートネット)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-02-003
花王株式会社 オーラルケア情報「0~6歳 乳歯期の歯みがきQ&A」
https://www.kao.co.jp/clearclean/oralcare/nyushi/01/
公益社団法人日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱」
https://www.jspd.or.jp/question/
一般財団法人日本口腔保健協会「子どものお口の健康」
https://jfohp.or.jp/okuchikenko_navi/child/index.html
令和7年度「こどもに係る医療費の助成についての調査」(こども家庭庁)
https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/kodomoiryouhityousa-r7

















