病気のリスクも減る!? 100円以下で作れる健康的な朝ごはんとは?

バタバタと慌ただしい朝は、ついごはんを抜いてしまいがち。しかし、朝ごはんをしっかり食べることは、さまざまな病気のリスクが軽減されるとも言われるほどメリットがいっぱいなんです。そこで、朝ごはんのメリットやヘルシーかつ低価格で作れる朝ごはんについて、NS Labo代表理事で管理栄養士の岡田明子さんに聞きました。

朝ごはんのメリットって何?

朝ごはんがいくら体にいいとはいっても、朝はギリギリまで寝ていたいという人も多いのでは? でも、朝ごはんには、二度寝よりもおいしいメリットがたくさんあるのだとか。


「朝ごはんを食べると体内時計がリセットされるので、1日を活動的に過ごすことができるんです。体温が上がって代謝アップにつながりますし、血糖値のコントロールがうまくいき、食欲もコントロールしやすくなります。朝ごはんを食べずに1日2食になってしまうと、栄養が補いきれません。朝ごはんを含めて3食摂ることで栄養バランスを整えることができるんです」(岡田さん)


朝ごはんを食べたほうが良いのはわかっているけど、やっぱり朝寝坊してしまうなんて人も少なくないのでは? そんな人は「野菜ジュースからでも構わないので朝に何か口にすることから始めて、朝ごはんを習慣化してみて」と岡田さん。「朝ごはんを用意する時間がない方でも、前日にごはんを炊いて、具だくさんの汁物を用意しておけばOK。それだけでも十分朝食になります」


朝ごはんを好きになるコツは、上手に手を抜いて毎日のルーティンにすること。1日を快適に過ごすために、ちょっとだけ早起きして朝ごはんの時間にあてるのもいいかもしれませんね。

朝ごはんは、血管の病気リスクも軽減?

国立がん研究センターの発表によると、朝ごはんを食べる回数が週2回以下の人は、毎日食べる人に比べて脳出血リスクが4割近く高まるそう。朝ごはんを抜くと空腹によるストレスなどから血圧が上昇し、脳出血のリスクが高くなる可能性があるのだとか。


「朝食を抜くと心臓の血管の病気にもなりやすいという調査もあります。ハーバード公衆衛生大学院が26,902人の男性のデータを調べたところ、朝食を抜いている人は1.27倍も心臓病リスクが高かったという結果も出ているんです」(岡田さん)


こういった研究結果から見ても、やっぱり朝ごはんは欠かせないですね。病気を遠ざける可能性がある朝ごはんは、3食の中でも最も大切な食事だということがよくわかります。

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100円以下で食べられる最強の朝ごはん

病気のリスクまで軽減する朝ごはん。では、朝食として食べるべき食材や料理はあるのでしょうか。


「温かい汁物がおすすめ。温かいものを食べることで、体温も上がり代謝アップにつながります。昼や夕食は仕事の付き合いなどで、なかなか自分で料理を選べない方も多いかもしれませんが、朝食は自身で選ぶことができますよね。体内で不足しがちなビタミン、ミネラルを含む野菜、海藻類などを摂るとよいでしょう」(岡田さん)


確かに起きたての朝に温かい汁物を食べると、体も温まるから眠気もスッキリしそう。となると、やっぱり朝の定番味噌汁が最強なのでしょうか。


「栄養価の高い野菜もいっぱい摂取してほしいので、『具だくさん味噌汁』がおすすめ。冷蔵庫にある野菜や乾燥わかめ、肉、卵、豆腐など、なんでも入れて煮込むだけですし、1食あたりだいたい100円以内で作れるコスパの良さもポイントです」(岡田さん)


100円で朝ごはんが食べられるなら、通勤途中で栄養補助食品を買うよりも実はお得! 野菜をたっぷり食べられるお味噌汁の朝ごはんは、体にもやさしくて健康的。さっそく明日からでも朝ごはんを食べることを心がけてみましょう。


【取材協力】
管理栄養士 岡田明子さん(NS Labo代表理事)
管理栄養士として健康や美容関連のレシピ提供や商品開発、講演や執筆、メディア出演などヘルスケア分野を中心に幅広く活躍中。個人への食事サポートも行いダイエットなどに悩む方への個々の生活習慣に合わせた的確な指導に定評がある。食事アドバイスサポート実績は延べ1万人に及ぶ。
著書「朝だから効く!ダイエットジュース」(池田書店)他
ブログ → http://ameblo.jp/dietician-aki/

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