働きながら年金をもらうと減額?在職老齢年金について調べてみた

“老後”に関するねだんのこと

2019.01.31

現在、公的年金の受給開始年齢は原則として65歳からとなっています。昨今では再雇用などで定年後も働く人が増えてきていますが、そもそも年金は働きながらも受給できるのでしょうか?今回は65歳を超えても仕事を続ける方に適用される「在職老齢年金」の仕組みについてご紹介します。

在職老齢年金について

まず、在職老齢年金とは年金の受給年齢にある人が働き続けた場合、収入額に応じて受け取れる年金の一部あるいは全額が支給停止される制度のこと。厚生年金を受け取りながら厚生年金のある会社等で働いている人に適用されます。
もともと年金は、退職によって収入がなくなる人のために設けられた制度であったことから、現役世代とほぼ変わらない収入があるなら本来必要ないもの。つまり在職老齢年金は、保険料を払う世代と年金を受け取る世代のバランスを取るために制定されたものなのです。


では、どのくらい収入がある場合に減額されるのでしょうか。
条件は年齢によって変わります。65歳未満の方は毎月の報酬と年金の月額の合計が28万円以下ならば、年金は減額されません。超えた場合は減額となります。65歳以上の場合は46万円を超えると減額となるよう定められています。ちなみに在職老齢年金は国民年金の方は対象外となります。また、厚生年金から支給される遺族厚生年金や障害厚生年金への影響もありません。

月にいくらもらえる?年金支給額の計算方法

では、実際のところ年金がいくらもらえるかも計算してみましょう。
まず老齢厚生年金受給者の場合です。厚生年金は給料に比例する「報酬比例」となり、やや複雑な計算が必要になるため、ここでは概算の出し方です。


平均月給(賞与含まず)(万円)×900×加入年数(平成15年3月まで)+平均月収(年収÷12)(万円)×660×加入年数(平成15年4月から)


たとえば、平成15年3月までの平均給料(賞与含まず)が25万円で、厚生年金の加入年数が20年あったとすると、25(万円)×900×20(年)=45万円
平成15年4月以降の平均月収(年収÷12)が40万円で、加入年数が15年あるとすると、40(万円)×660×15(年)=39万6000円
つまり45万円+39万6000円=84万6000円が支給額となります。月々約7万円です。



一方、退職共済年金受給者の場合を見てみましょう。


「平均給料×一定乗率×加入期間」


となり、加入期間が長いく平均給料が高いほど年金額が増える仕組みとなっています。
実際の計算式についても、平成15年3月までは、平均月給×7.5/1000×加入期間、平成15年4月以降は、年収÷12×5.769/1000×加入期間です。また、2015年9月までの加入期間分については、共済年金独自の「職域加算」という制度が適用されます。


年金受給額を減額されないためには

年金受給額を減らさずに働くにはどうすればよいのでしょうか。
60~64歳の場合では、年金額の12分の1(月額相当)と年収の12分の1との合計額が28万円を超えると、超えた額の2分の1の年金が減額されます。年金額が300万円(月額25万円)で、年収が300万円(月額25万円)ある場合、月額約11万円の年金が減額されることになります。



また65歳以上になると、年金額の12分の1(月額相当)と年収の12分の1との合計額が46万円を超えると、超えた額の2分の1の年金が減額されます。年金額が300万円(月額25万円)で、年収が300万円(月額25万円)ある場合、月額約2万円の年金が減額されることになります。



60歳前半と後半では、かなり差があるのがわかりますね。年金を満額受給し、なおかつ仕事をするとなれば、それぞれの規定額の範囲内で働くことが求められます。また、個人事業主の場合は厚生年金がそもそも適用されないため、収入の縛りなく働くことができます。
また年金関連の保障としては、国の制度だけでなく、共済事業を営む民間企業の「年金共済」を利用することもできます。年金額の増加が期待でき、また個人年金料控除が受けられ、簡単な告知で申込める「予定利率変動型」がおすすめです。是非この機会に資料請求やシミュレーションを行ってみてはいかがでしょうか。


元気なシニア世代が増えている今、働くことが生きがいの人も多いことでしょう。そのためには在職老齢年金の仕組みを理解して、働き方を考えることも必要なのかもしれません。


参考:日本年金機構
https://www.nenkin.go.jp/pamphlet/kyufu.files/0000000011_0000027898.pdf
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/20140421-01.html

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