出産準備リストとは?入院中・産後に最低限必要なアイテムを解説

出産準備リストとは?入院中・産後に最低限必要なアイテムを解説

出産時や子育て時期には、さまざまな手続きやアイテムが必要になります。妊娠後期は身体を動かすのも大変な状態になるため、早めに出産準備リストを作成し、必要なアイテムを準備しておくのがおすすめです。


しかし、出産準備リストの作成にあたって「いつ頃から準備すべきなのか」「どのようなアイテムをリストに記載したらよいのか」など、不安を抱く方もいらっしゃるでしょう。


今回は、出産準備リストの概要に加え、必要最低限準備したいアイテムを紹介します。これから出産準備を始める方は、ぜひ参考にしてください。


本記事に記載の内容は、令和7年10月の制度等に基づき、記載しています。記載の内容は、産院や各家庭の状況によって異なる場合がございます。詳しくは、かかりつけの産院やご担当の医師へご確認ください。




そもそも出産準備リストとは?

出産準備リストに政府や自治体による明確な定義はありません。一方「妊娠中から出産直前・産後初期までに準備・確認しておくべき物品などをまとめたチェックリスト」として、公式サイトで紹介している自治体もあります。


出産後は入院をはじめ、子育てが中心の生活になるため、産後1ヵ月ほどまでに必要なものを事前に揃えておくことが大切です。あらかじめ必要なものをリスト形式でまとめておくことで、買い漏れや無駄を防げます。

出産準備はいつから始める?

産後すぐに使うものは、安定期(16週頃)から妊娠28週頃を目安に揃えるのが望ましいです。


例えば、母子手帳や診察券、印鑑などは、入院手続きの際に必要になります。また、個人の状況や産院によって異なるものの、前開きパジャマや産褥(さんじょく)ショーツなども用意しておかなければいけない場合もあります。


出産による入院期間は正常分娩であれば、1週間前後であり、この期間に産後に必要なものすべてを揃えるのは大変です。そのため、余裕のあるスケジュールで準備を進めるのをおすすめします。


ただし、産後すぐに使わないものは、退院後1ヵ月くらいまでに徐々に用意すれば問題ありません。必要なものの優先順位を決めておき、優先度の高いものから順に揃えるのがポイントです。

最低限準備したい出産準備リスト例

最低限準備したい出産準備リスト例は以下のとおりです。


時期 分類 品物
入院時 手続き用品
  • 母子健康手帳
  • 診察券
  • 健康保険証(マイナンバーカード)
  • 印鑑
ママ用
  • 洗面用具
  • コップ
    ※ペットボトル用キャップ(ストロー付きのもの)が便利
  • スリッパ
  • 授乳用ブラジャー
  • 産褥ショーツ
  • お産パッド・ナプキン
  • 母乳パッド
  • 骨盤ベルト
  • 前開きパジャマ
  • 靴下(レッグウォーマー)
  • カーディガン
  • タオル類
  • ティッシュペーパー
  • ウェットティッシュ
  • ビニール袋
  • ガーゼ・ハンカチ
  • エネルギー補給食品
  • リラックスグッズ
  • 小さなバッグ
  • メモ帳・筆記用具
赤ちゃん用
  • 着替え一式
  • おむつ
  • おしり拭き
産後 授乳用品
  • 哺乳瓶
  • 哺乳瓶乳首
  • 洗浄グッズ
おむつ用品
  • おむつ
  • おしり拭き
洋服
  • 肌着
  • 洋服(ロンパース・カバーオールなど)
寝室用品
  • ベビー布団
  • タオルケット
  • 毛布
ベビーケア用品
  • ベビーバス
  • ベビーソープ
  • 赤ちゃん用爪切り
  • 赤ちゃん用洗剤
お出かけ用品
  • ベビーカー
  • 抱っこ紐
  • チャイルドシート

※上記はあくまでも一般的に必要とされるものです。産院に関するものは、かかりつけの産院やご担当の医師へご確認ください。


ここからは、出産に備えておきたいものを入院時と産後に分けて、それぞれ詳しく紹介します。

入院時に必要なもの

入院時には、手続きに必要な書類のほか、ママや赤ちゃんに関するアイテムの用意も欠かせません。それぞれ解説するので、出産準備の参考にしてください。

手続き用品

入院時には手続き上、母子手帳や診察券、健康保険証などが必要です。
また、入院誓約書や出産育児一時金の直接支払制度を提出する際には押印を求められるため、印鑑も準備しておくと安心です。印鑑はシャチハタやゴム印ではなく、認印が望ましいとされています。


なお、帝王切開で出産する場合は、高額療養費の限度額適用認定証を提出する必要があります。出産日が決まっている場合は、各保険窓口に申請して、認定証を準備しておきましょう。ただし、入院時にマイナンバーカードを使っている場合は申請不要です(※1)。


(※1)厚生労働省 | マイナンバーカードの健康保険証利用のメリット

ママ用

産後は母乳や悪露(おろ)が出るため、授乳用ブラジャーや母乳パッド、産褥ショーツ、肌着などを準備しておくと安心です。授乳用ブラジャーや産褥ショーツは各2〜3枚、お産パッドやナプキンは大きいサイズを含めて20枚ほどが目安となります。


パジャマは着脱しやすい前開きのものが適しています。母乳や出血で汚すこともあるため、2〜3枚ほどを準備しておくのがおすすめです。


その他、洗面用具やコップ、スリッパなどが必要になる場合もあります。ただし、産院によって必要なものが異なるため、事前に確認しておきましょう。

赤ちゃん用

出産準備をおこなう際は、最低限の赤ちゃん用品の準備も必要です。例えば、退院用の肌着や洋服、おくるみを準備しておく必要があります。セレモニードレスは、希望する場合のみ準備しておきましょう。


入院中のおむつやおしり拭き、肌着などは産院が提供している場合もあります。出産準備を始めるタイミングで、出産を予定している産院に確認しておくことが大切です。

産後に必要なもの

ここからは、産後に必要となるものを紹介します。

授乳用品

産後は、哺乳瓶や哺乳乳首などの授乳用品が必要です。母乳での子育てを考えているご家庭でも、用意しておくと安心です。赤ちゃんは1日に複数回ミルクを飲むため、哺乳瓶や哺乳乳首は2〜3本用意しておくとよいでしょう。


また、使用後に楽に洗浄できるよう、洗浄グッズを備えておくと便利です。煮沸のように都度お湯を沸かす必要がなく、手間を省けます。


粉ミルクは、粉状・キューブ型があり、近年は液体ミルクも広く浸透しています。使い勝手のよいタイプを選ぶのがおすすめです。

おむつ用品

赤ちゃんのお世話には、おむつ用品も欠かせません。紙おむつやおしり拭きは毎日大量に消費するため、余裕をもって準備していきましょう。宅配サービスを利用して、まとめ買いしておくのもおすすめです。


また、必須ではないものの、ポーチやおむつ用ポリ袋、おむつ替えシートなども備えておくと、お出かけ先でも安心です。

洋服

産後は赤ちゃん用の洋服も多めに準備しておくのがおすすめです。季節や赤ちゃんの体質によって異なるものの、汗をかいたり体温を調節したりするために、肌着を多く使います。


また、ミルクや吐き戻しなどで汚れることがあるため、短肌着5〜6枚、コンビ肌着5〜6枚を常備しておくと安心です。洋服はロンパースやカバーオールを選ぶことで、スムーズに着替えをおこなえます。肌着と同様、複数枚を用意しておくのが望ましいです。

寝室用品

退院後に赤ちゃんが安心して過ごせるよう、ベビー布団やベッド、タオルケット、毛布なども用意しておきましょう。特に、ペットを飼っている場合は、誤って赤ちゃんを傷つけてしまわないよう、ベビーベッドを設置しておくと安心です。


ベビーベッドは組み立てが必要なものだけでなく、ワンタッチで使えるものなど、さまざまな種類があります。また、レンタル用品も多く存在するため、希望する場合は余裕をもったスケジュールで手配しておきましょう。

べビーケア用品

赤ちゃんを安全にお風呂に入れるためには、ベビーバスやベビーソープも必要です。ベビーバスとは、生後間もない赤ちゃんが使う沐浴用のお風呂です。赤ちゃんは細菌への抵抗力が低いため、退院後すぐは大人と一緒に入浴するのではなく、ベビーバスを使用するのが望ましいとされています。


また、赤ちゃんは爪が非常に小さいため、専用の爪切りが必要です。その他、必要に応じて赤ちゃん用の洗剤や綿棒なども準備しておきましょう。

お出かけ用品

赤ちゃんとのお出かけに備えて、抱っこ紐やおんぶ紐、ベビーカーなども準備しておくのがおすすめです。


特に、退院時に車に乗る場合は、チャイルドシートの着用が義務付けられています(※1)。産後すぐから幼児期まで使えるチャイルドシートも存在するため、事前に購入・設置しておいてください。


抱っこ紐とおんぶ紐は、両方に対応した商品も数多く存在します。口コミや機能性などを調べつつ、使い勝手のよいものを用意しておくのをおすすめします。


(※1)警察庁 | 子供を守るチャイルドシート

出産準備リストと共済で心強いスタートを

出産時や子育てには数多くのアイテムが必要になりますが、出産準備リストを活用することで、無理なく出産準備を進められます。


ただし、出産前にすべてのアイテムを揃える必要はありません。優先度の高い順に揃え、すぐに使わないものは都度買い足していくという方法でもよいでしょう。


また、成長に応じて必要になる教育費や医療費、家族に万が一のことがあった場合に備えておくことも大切です。


JA共済の「こども共済」には、以下の4つの特長があります。
特長①学資金のお受取りは、進学時期に合わせた中学・高校・大学プランからお選びいただけます。
特長②高い貯蓄性と保障がバランスよく備わっていて、効率的に資金準備できます。
特長③ご契約者(親族)がもしものとき(※1)、その後の共済掛金はいただきません(※2)
特長④お子さま・お孫さまのために75歳までご契約いただけます(※3)。


出産後、新たにかかる教育費を計画的に備えていく方法の一つとして、学資保険を検討してみてはいかがでしょうか。


(※1)「もしものとき」とは、死亡、所定の第1級後遺障害の状態、所定の重度要介護状態または災害による所定の第2級~第4級の後遺障害の状態になられたときをいいます。
(※2)共済掛金払込免除不担保特則を付加する場合を除きます。
(※3)ご契約者の年齢や健康状態に関わらずご契約いただけるプランもございます(共済掛金払込免除不担保特則を付加する場合に限ります)。


お子さま・お孫さまの教育資金の備えと万一の保障

ご加入いただける年齢:0歳〜12歳

参考・出典元:
埼玉県狭山市 出産準備アイテムリスト
https://www.city.sayama.saitama.jp/kosodate/homeciao/nenrei/ninshin/oyakudati.files/list.pdf

栃木県矢板市 入院・出産準備品
https://www.city.yaita.tochigi.jp/site/kosodate/childsbirth-zyunbi.html

厚生労働省  マイナンバーカードの健康保険証利用のメリット
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22682.html

警察庁 子供を守るチャイルドシート
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html


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