一人暮らしの生活費ってどれくらい?シミュレーションで相場と内訳を理解しよう!

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2023.09.29

一人暮らしの生活費ってどれくらい?シミュレーションで相場と内訳を理解しよう!

これから一人暮らしを始めようと考えている方や、すでに始めている方は、どのくらいの生活費がかかるのか把握していますか?一人暮らしでは家賃や光熱費がかかるのはもちろんのこと、実家暮らしでは気にしていなかった日用品費などの出費もかかります。お金の面で苦労せずに一人暮らしをうまく回していくためには、毎月の収入に対してどのくらいの出費があるのか、また相場はどのくらいなのか把握しておくことが大切です。


今回は、一人暮らしでかかる生活費について、内訳と相場、年収別の生活費シミュレーション、一人暮らしで生活費を節約したいときにおすすめの方法を解説していきます。


本内容は、令和5年7月の制度等に基づき、記載しています。

一人暮らしの生活費の内訳と相場

まずは、多くの一人暮らしの方がどのような項目に、どのくらいお金をかけているのかご紹介しましょう。


総務省統計局がおこなっている「家計調査(2022年)」の結果によると、アパートやマンションなど民営借家で一人暮らしをしている方が1ヵ月にかけている生活費の合計平均額は約17万8,000円となっています。


こちらは全国の平均額であり、実際には年齢や年収、地域などにより違ってきます。特に家賃は地域差が大きいため、合計から家賃分を差し引いた「123,732円(※)」を、家賃以外の生活費の目安としてとらえておくとよいでしょう。


生活費の内訳(民営借家に住んでいる単身者) 平均額(1ヵ月あたり)
家賃 54,406円
水道・光熱費 11,698円
食費 36,765円
交通・通信費 18,971円
日用品・被服費 10,198円
交際費 7,417円
保険料・医療費 6,664円
その他(教養娯楽費、雑費など) 32,019円
合計 178,138円
※合計(家賃を除く) 123,732円

参考:「家計調査結果」|総務省統計局


では、生活費の内訳について詳しく見ていきます。

家賃

生活費のなかでも、家賃は大きな割合を占める項目です。一般的に家賃は手取り月収の約25〜30%以内に収めておくのが理想的だといわれています。ちなみに年収を12ヵ月で割ったものが月収、月収から社会保険などを差し引いたものが手取り月収です。概算では「月収額面の75〜85%が手取り月収」となります。


ただし家賃は地域によって異なり、都市部は高い傾向にあります。都市部で一人暮らしをする際には、月収の25%以内に抑えるのが難しい場合もあるでしょう。

水道・光熱費

一人暮らしの水道・光熱費の平均額は約12,000円です。水道・ガス・電気などのライフラインに関わる出費は、生活していくうえで必ずかかる項目です。ガス代については、都市ガスよりもプロパンガスのほうが高くなります。また、電気代が高騰傾向にありますので、実際にはもう少し高く予算を立てておくとよいかもしれません。

食費

家計調査の結果から、一人暮らしにおける生活費のなかで、食費も約20%という大きな割合を占めていることが分かります。1ヵ月の平均が約37,000円のため、一日あたりで換算すると約1,200円程度です。

交通・通信費

一人暮らしの方がかけている交通費の平均額は約19,000円となっています。


通勤や通学で公共交通機関を使う方は交通費がかかります。通信費は、スマートフォンの利用料や賃貸住宅でのWi-Fi契約代などを指します。

日用品・被服費

一人暮らしでかかる日用品・被服費の平均は約10,000円です。


一人暮らしでは、トイレットペーパーやティッシュ、ゴミ袋、シャンプーなどの生活必需品や掃除用品などの出費もかかります。季節や仕事状況に合わせた洋服の購入が必要な場合もありますので、その際には被服費もかかることになります。

交際費

一人暮らしの方が交際費にかけている平均額は約7,400円です。交際費とは、友人や家族と出かけたり、娯楽を楽しんだりする際にかける費用です。映画代や旅行代、飲み会の費用なども含まれます。

保険料・医療費

一人暮らしでかかる保険料や医療費の平均額は約6,700円です。生命保険(共済)や医療保険(共済)に加入している場合には、毎月保険料の支払いが発生します。また、体調を崩して病院に行ったり、ドラッグストアで市販薬などを購入したりで、医療費がかかることもあります。

その他

その他の項目には、習い事や趣味でかかる費用や書籍の購入費が含まれる教養娯楽費、冠婚葬祭費などの臨時出費、仕送り代などが挙げられます。一人暮らしの方の平均額は約32,000円です。

年収別一人暮らしの生活費シミュレーション!

一人暮らしの生活費は、実際には年齢や年収、地域などにより違ってきます。こちらでは「年収」に焦点を当て、それぞれの生活費(家賃を除く)をシミュレーションしてみましょう。今回は年収をおおまかに「300万円未満」「300万円以上600万円未満」「600万円以上」という3つに分け、家計調査の「年間収入階級別、単身世帯」のデータをもとに平均額を算出しています。


家賃は、手取り月収の25%としても地域で差があることから、相場の範囲は広くなりますのでこちらでは含めていません。ちなみに、東京23区のワンルームの家賃相場は約9万4,000円となっています。都心部での一人暮らしを考えている場合には、こちらの家賃相場を以下にご紹介する年収別の生活費の合計額平均にプラスして考えてみてください。

300万円未満

年収が300万円未満の場合、一人暮らしにかかる生活費(家賃を除く)の平均額の合計は約11万円です。各項目においても、前述の全国平均の合計額(家賃を除く)約12万円とそれほど差はありません。特徴としては、交際費に多めに使っているものの、交通・通信費で節約をしている方が多いようです。


生活費の内訳 対象者の平均額 一人暮らしの平均額
水道・光熱費 約13,500円 11,698円
食費 約34,000円 36,765円
交通・通信費 約15,000円 18,971円
日用品・被服費 約8,000円 10,198円
交際費 約12,000円 7,417円
保険料・医療費 約6,200円 6,664円
その他(娯楽費、雑費など) 約23,500円 32,019円
合計 約110,000円 123,732円

300万円以上600万円未満

年収が300万円以上600万円未満の場合、一人暮らしにかかる生活費(家賃を除く)の平均額の合計は約15万円です。年収300万円未満の場合と比較すると、水道・光熱費での節約意識は高いものの、他の項目では相場が高めになっています。収入が増えた分、必要な項目ではお金を使う方が多いようです。


生活費の内訳 対象者の平均額 一人暮らしの平均額
水道・光熱費 約12,000円 11,698円
食費 約43,000円 36,765円
交通・通信費 約23,000円 18,971円
日用品・被服費 約13,000円 10,198円
交際費 約14,000円 7,417円
保険料・医療費 約7,400円 6,664円
その他(娯楽費、雑費など) 約44,200円 32,019円
合計 約150,000円 123,732円

600万円以上

年収600万円以上の場合、一人暮らしにかかる生活費(家賃を除く)の平均額の合計は約20万円です。年収300万円以上600万円未満の場合と比較すると、こちらも水道・光熱費の相場は変わらないものの、特に食費や娯楽費により多くの費用をかけている方が多くいることが分かります。


生活費の内訳 対象者の平均額 一人暮らしの平均額
水道・光熱費 約12,800円 11,698円
食費 約52,600円 36,765円
交通・通信費 約29,000円 18,971円
日用品・被服費 約16,500円 10,198円
交際費 約18,000円 7,417円
保険料・医療費 約9,400円 6,664円
その他(娯楽費、雑費) 約61,000円 32,019円
合計 約200,000円 123,732円

一人暮らしの生活費の節約方法

一人暮らしでは、家賃や食費などさまざまな費用をすべて自分で賄うことになります。将来に向けて少しずつ貯蓄にも回していくのが理想ですので、可能な部分は節約することを心がけてみてはいかがでしょうか。


こちらでは、一人暮らしの方におすすめしたい生活費の節約方法を6つご紹介します。

固定費を見直す

固定費とは、毎月一定の金額がかかる支出のことです。生活費のなかでは、家賃、水道・光熱費、交通・通信費などが固定費に含まれます。


基本的に次の5点を押さえて、固定費を見直してみましょう。

  • 家賃が収入の約25%に収まっているか確認する(安い家賃の物件への引越しも検討)
  • 電気やガス、水道の無駄遣いを減らす
  • 一駅分歩くなど交通費を節約する
  • スマートフォンは大手キャリアから格安スマートフォンへ変更する
  • あまり利用頻度が高くないサブスクリプションは解約する

インターネットでまとめ買いやポイントを駆使する

週末の時間があるときにインターネットで日用品などをまとめ買いしておくことで、金銭面だけでなく、普段の忙しい毎日の時間も節約することができます。ポイントが倍になる日が設定されているECサイトもありますので、その日を狙ってまとめ買いをするのもおすすめです。のちほどそのポイントで生活必需品を購入すれば、生活費の節約につながります。

保険を見直す

保険(共済)の内容は年々進化を続けていますので、この機会に加入中の保険内容が現在のライフステージに合っているか確認してみましょう。


もし保障が二重になっているものがあれば片方を解約したり、死亡保障や入院保障が大き過ぎることが判明した場合には減額したりすることで、毎月の保険料を減らすことができます。

電力会社を見直す

賃貸物件にお住まいの場合、物件によって電力会社が指定されている場合もありますが、自由に変更できるケースも多いです。電力会社を変更できる場合は、自分のライフスタイルに合った契約プランのあるところに変えたり、ガスとのセット契約による割引を利用したりするなども検討しましょう。

自炊する

「外食を減らして自炊を増やす」のが、実は一番手っ取り早い節約方法だといえます。ただし一人暮らしの場合は消費分が少ないため、食品のまとめ買いには注意が必要です。一人暮らしの自炊で無駄な出費を出さないためのポイントは以下のとおりです。

  • 使い切れない量の食材を買い込まない
  • 冷凍食品や日持ちのする野菜などを選ぶ
  • 割高になる加工食品の利用を控える

臨時出費の調整

友人の結婚式出席など、冠婚葬祭で急な出費が発生することもあります。このような場合、その月は洋服の購入を我慢するなど、他の項目で出費を抑えるなど調整するようにしましょう。

まとめ

一人暮らしでは、家賃以外に食費や光熱費、日用品費、交際費などさまざまな費用を自分で賄うことになります。一人暮らしをうまく回していくためには、自身の年収に対する生活費の相場を知っておくことが大切です。相場より多くなってしまっている場合には、ご紹介した方法で生活費の節約に努めましょう。


一人暮らしをしていて、一般の生活費は自分のやりくりで調整ができると思います。しかし突然の病気や事故、災害などの不測の事態が突然訪れることもあります。いざというときのためにも貯金をしっかりしておいたうえで、不測の事態に備えて保険(共済)にも加入しておくこともおすすめです。


参考:
政府統計の総合窓口
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20220&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330022&tclass3=000000330023&result_back=1&tclass4val=0

西日本シティ銀行
https://biz.ncbank.co.jp/posts/185

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